浮世絵の役者の見分け方~初級編~
こんにちは。
Mónicaです。
私は学生の頃から浮世絵が好きでした。
西洋の絵に比べ、陰影の表現がほとんどないのに
なんだろうこの存在感…。
とその魅力のとりこになってしまいました。
大学を卒業して会社に入社して
配属された部署の先輩が浮世絵が大好きな方でした。
高校生の頃から浮世絵を買っていたらしい…
どんな高校生や笑
なぜかその先輩に気に入られて
色んな事を教えていただきました。
まず、私は国芳が大好きなので
そこから役者の顔を覚えました。
そうすると美術館に行くとおもしろくなりますよ~
そしてその時に色々教えていただいたので
皆様にも知識のおすそ分けを…
まず役者の見分け方。
この人!
四代目中村歌右衛門です。
特徴はきれるような二重と
目の上の線?くぼみかな?
更に口の横と下にそれぞれ沿ったような皺があります。
あとあごが四角い。
「なんだか見たことあるような気がする…」
そう思ったあなた!
するどい!!!!
そう、あのスパゲッティ屋の五右衛門のロゴになってる人です。
時代によっては中村芝翫と明記してある場合があります。
若い頃ですね。
その頃は目の上の線がなかったりします。
後この方。
そう、あの海老蔵さんのご先祖様です。
血のつながりはないのですが…
この方は写真も残ってます。
特徴はなんといっても目ですね。
このポロっと落ちるんじゃないかという丸い大きい目。
そしてキッとしまった口ですね。
芳年の時代には口の横に皺が描かれています。
浮世絵の人物ってみんな同じに見える…
と思っていましたが
一人二人覚えるとわかってきておもしろいですよ!
後わかってくると、
自分がよく見てる絵師よりも昔の絵師の役者絵を見ると
ええ~この役者若い!!
と昔のアイドルのプロマイドを見るようで楽しくなってきます。
役者絵は今でいうプロマイドみたいな役割だったみたいですしね笑
今週末、彼女と浮世絵の美術館に行くという君。
彼女の前で
「これは四代目歌右衛門だね」
といったら
キュンとさせられるかも…。
笑