イチゴとロリータと勘三郎

こんばんは。

Mónicaです。

 

今日インスタでこの絵をアップしました。

 

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イチゴ柄の浴衣です。

最近何度かロリータファッションの女子を見かけたんです。

それでシンプルに

何かロリータってかわいいなあ

と思ったんですね。

自分が着たいっていうのは全然ないんですけど

服の柄とかフリルとか形とかいいなあって。

今はなくなってしまった

swimmer

っていうメーカーがあって

ピンクとかラベンダー色とかを基調にして

フワフワしたモチーフをデザインしているブランドでした。

それもかわいい感じのデザインが多くて

たまに買う訳でもなくお店に行ってました。

(たまにキモかわいいものがあって買ってました笑)

https://www.huffingtonpost.jp/2017/06/08/swimmer-chocoholic_n_16997254.html

何かそれと通じるものがロリータには合って

自分の創作意欲が沸く感じがするんですよね。

 

そこで、もしロリータファッションが江戸時代にあったらどうなってたんだろう?

と考えて

でも浮世絵風にロリータファッションよりも何かモチーフを真似させたい…

と思いました。

そこで道行くロリータ女子をマジマジみていると(一見危ない人笑)

イチゴをモチーフにしているものが多いなと感じました。

よしイチゴ柄の着物を描こうと決めました。

でも女子に着させるには普通過ぎると考え、男子にしました。

更に、普通にピンクに赤モチーフだとパジャマみたいににる可能性があると予測し、

藍染風にしてみました。

でも帯は今風の柄で!

それで出来た一枚です。

 

この

「今当たり前にある文化を江戸時代にもあったらどうなる?」

という考え方ですが、

私がすごく印象的だったのは

亡くなった十八世中村勘三郎さんの言葉でした。

勘三郎さんはほぼ毎年、

渋谷のシアターコクーン

歌舞伎を現代の演出も加えて上演する

コクーン歌舞伎というものを上演してらっしゃいました。

その中で、ある演目をするのにトランペットを使う演出がありました。

その時のインタビューで

「江戸時代の人たちはその時にトランペットがあったら

絶対歌舞伎に使ってたと思うんだよね。

三味線だって外国からきたものを自分たちの文化に取り込んだし。

新しいものを吸収するのがうまかったんだよ」

とおっしゃっていました。

自分の中で何か浮世絵に落とし込むときに

その言葉が頭に響きます。

 

私も新しいものが自分の目の前に現れた時に

江戸の人たちのように自分の一部にしていけるような

エネルギーと包容力を身に着けたいと思います。

 

浮世絵はこのインスタグラムアカウントで投稿しています。

https://www.instagram.com/monica_ku2yoshi